VMware ESXiの脆弱性CVE-2026-41709|悪用確認、操作が記録されない問題の対象と修正版

公開 2026-11-02公表 2026-07-29資料確認 2026-11-02仮想化・サーバー基盤の脆弱性 1件のまとめ

仮想化・サーバー基盤 / 公表 2026-07-29

管理者の権限を持つ者が、一部の操作をログに残さずに行えるおそれ(CVSS 3.1は2.7、Broadcomの評価は低)

KEV米CISAが悪用を確認
01 使われている所サーバーの仮想化基盤。仮想マシンを動かすホストのソフトウェア(ESX、ESXi)

対象:VMware ESX(ESXi)。VMware Cloud Foundation・vSphere Foundation・Telco Cloud Platformに含まれるものも(CVE-2026-41709)

02 対象と修正版ESX 8.0(8.0 U3jより前)、ESX 9.0.x.x(9.0.2.0100より前)、9.1.x.x、VCF 5.x(5.2.4より前)、Telco Cloud Platform 5.0.x・5.1.x

修正版 ESXi80U3j-25429389・ESXi-9.0.2.0100-25595025・ESXi-9.1.0.0-25370933・VCF 5.2.4

保守終了 7.0系:2025-10-02に終了・6.7系:2022-10-15に終了・6.5系:2022-10-15に終了・9.1系:2028-08-12まで・9.0系:2027-09-17まで

03 次にやること自社で確かめる順番

1 各ホストの版とビルド番号を確かめる

2 修正版に上げる(回避策なし、ホストの再起動が要る)

3 7.0は延長サポートの契約で修正を求めるか、移行を決める

出典 Broadcom:VMSA-2026-0006.2: VMware ESX, vCenter, Workstation, and Fusion updates address multiple vulnerabilities(2026-07-29(日本時間。2026-08-19にVMSA-2026-0006.2へ改訂、2026-11-02確認))

要点を、上司や保守の会社へのメール・チャットに貼れる文章でコピーします

VMware ESX(ESXi)の脆弱性CVE-2026-41709は、管理者の権限を持つ者が、一部の操作をログに残さずに行えるおそれがあるもので、米CISAが悪用の証拠をもとに2026年10月28日にKEVへ追加しました。回避策は無く、8.0はESXi80U3j-25429389、9.0はESXi-9.0.2.0100-25595025などの修正版に上げます。[1][3]

この記事の要点
  • Broadcomは2026年7月29日にVMSA-2026-0006で公表し、深刻度は低(CVSS 3.1は2.7)としています。悪用するには管理者の権限が要ります。[1]
  • 米CISAは2026年10月28日(米国の日付)、悪用の証拠をもとにKEVへ追加しました。Broadcomの告知(VMSA-2026-0006.2、8月19日改訂)は悪用に触れておらず、補足のFAQは「悪用を示す情報は無い」という記載のままです(11月2日確認)。[1][2][3][4]
  • 修正版は8.0がESXi80U3j-25429389、9.0がESXi-9.0.2.0100-25595025、VCF 5.xが5.2.4です。更新は累積で、同じ勧告の緊急の脆弱性も直る8.0 U3kなどの新しい版でも直ります。[1][2]
  • BroadcomのFAQは、8.0 U2向けの更新はこの勧告の緊急の脆弱性だけを直すとし、ほかの修正には8.0 U3k以降への更新を求めています。7.0は延長サポートの契約で修正を求めます。[2]

01VMware ESXiの脆弱性で起きること

CVE-2026-41709は、VMware ESXのログの記録が足りない脆弱性です。悪意のある管理者が、一部の操作をログに残さずに行えるおそれがあります。どの操作が記録されないかは、Broadcomの勧告には書かれていません。[1]

Broadcomの評価は深刻度が低(CVSS 3.1の基本値2.7、AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:N)で、悪用には高い権限が要ります。同じ勧告VMSA-2026-0006では、ESX・vCenter・Workstation・Fusionのほかの4件の脆弱性も直されています。[1]

高い権限を持つ管理者が、ESXの一部の操作をログに残さずに行えるおそれがある

悪意のある管理者高い権限を持ち、ネットワークから操作する
操作する

VMware ESX 8.0・9.0・9.1、VCF 5.xの修正前の版

ログの記録(CVE-2026-41709)記録が足りない
起きること
一部の操作がログに残らない深刻度は低(CVSS 3.1の2.7)
同じ勧告VMSA-2026-0006で直るもの
ESXのCVE-2026-47876緊急(CVSS 9.3)
vCenterの2件CVSS 9.8
Workstation・Fusionの1件

出典 Broadcom「VMSA-2026-0006.2: VMware ESX, vCenter, Workstation, and Fusion updates address multiple vulnerabilities」(2026年7月29日)

VMware Cloud Foundation 9.0とvSphere Foundation 9.0から、ハイパーバイザーの名前がVMware ESXiからVMware ESXに変わりました。パッチとビルドの名前には、引き続きESXiが付きます。[2]

02対象になる製品と版

対象は、単体のVMware ESX 8.0と、VMware Cloud Foundation・vSphere Foundation・Telco Cloud Platformに含まれるESXです。CVEの記録では、ESX 8.0はESXi80U3j-25429389より前、9.0.x.xはESXi-9.0.2.0100-25595025より前、9.1.x.xはESXi-9.1.0.0-25370933より前、VCF 5.xは5.2.4より前が対象です。[1][5]

vCenter、Workstation、Fusionはこの脆弱性の対象ではありません。ただし同じ勧告で、vCenterの2件(CVSS 9.8)とWorkstation・Fusionの1件も直されています。[1][2]

03悪用の状況(KEV追加)

米CISAは2026年10月28日(米国の日付)、悪用の証拠をもとにCVE-2026-41709をKEVへ追加しました。米国の連邦機関への対応期限は2026年11月11日で、ランサムウェアでの利用は不明としています。[3][4]

Broadcomの告知は、2026年8月19日の改訂(VMSA-2026-0006.2)が最新で、悪用の有無には触れていません。補足のFAQは「Broadcomは悪用を示す情報を持っていない」という記載のままです。どちらも11月2日の時点で、KEVへの追加を受けた更新はありません。[1][2]

誰がどう悪用したか、侵害の痕跡や確認点は、BroadcomもCISAも公表していません。攻撃コード(PoC)の公開についても、一次情報に記載はありません。[1][3]

深刻度が低として7月に直された件が、10月28日に悪用の証拠をもとにKEVに載った。Broadcomの告知に悪用の記載は無い

Broadcom 米CISA

2026年7月29日

BroadcomがVMSA-2026-0006で修正版を出す回避策は無い
2.7CVSS 3.1(低)

8月3日

VMSA-2026-0006.1に改訂8.0 U2向けの更新を追加(緊急の脆弱性だけ)

8月19日

VMSA-2026-0006.2に改訂7.0の延長サポート向けの案内を追加。悪用には触れていない

10月28日(米国の日付)

米CISAが悪用の証拠をもとにKEVに追加ランサムウェアでの利用は不明

11月11日

米国の連邦機関への対応期限

出典 Broadcom「VMSA-2026-0006.2: VMware ESX, vCenter, Workstation, and Fusion updates address multiple vulnerabilities」(2026年7月29日)

JPCERT/CCの注意喚起の一覧には、2026年11月2日の時点でこの件はありません。

04対象と修正版(系列ごと)

修正版は、ESX 8.0がESXi80U3j-25429389(8.0 U3j)、VCF・vSphere Foundationの9.0.x.xがESXi-9.0.2.0100-25595025、9.1.x.xがESXi-9.1.0.0-25370933、VCF 5.xが5.2.4です。[1]

更新は累積で、表より新しい版でも直ります。同じ勧告の緊急の脆弱性CVE-2026-47876(CVSS 9.3)は、8.0がESXi80U3k-25595708、9.1がESXi-9.1.0.0200-25557999、9.0がESXi-9.0.2.0100-25595025で直るため、上げる先はこれらの版にすると両方が直ります。[1][2]

製品と系列CVE-2026-41709の修正版同じ勧告の緊急の脆弱性も直る版
ESX 8.0(U3)ESXi80U3j-25429389ESXi80U3k-25595708
ESX 8.0(U2)記載なし(FAQは、U2向けの更新は緊急の脆弱性だけを直すとし、8.0 U3k以降への更新を求める)ESXi80U2f-25626445(緊急の脆弱性だけ)
VCF・VVF の ESX 9.0.x.xESXi-9.0.2.0100-25595025ESXi-9.0.2.0100-25595025
VCF・VVF の ESX 9.1.x.xESXi-9.1.0.0-25370933ESXi-9.1.0.0200-25557999
VCF 5.x の ESX5.2.4KB88287(非同期パッチの手順)
Telco Cloud Platform 5.0.x・5.1.xKB449886KB449886
ESX 7.0記載なし(FAQは7.0も対象とし、延長サポートの契約で修正を求める)延長サポートの契約で修正を求める

8.0 U3はU3k、9.1は9.1.0.0200のビルドへ上げると、同じ勧告の緊急の脆弱性も一緒に直る

CVE-2026-41709の修正版
緊急のCVE-2026-47876も直る版
ESX 8.0(U3)
ESXi80U3j-25429389
ESXi80U3k-25595708
ESX 8.0(U2)
表に行なし
ESXi80U2f-25626445(緊急の脆弱性だけ)
ESX 9.0.x.x
ESXi-9.0.2.0100-25595025
ESXi-9.0.2.0100-25595025
ESX 9.1.x.x
ESXi-9.1.0.0-25370933
ESXi-9.1.0.0200-25557999
VCF 5.xのESX
5.2.4
KB88287(非同期パッチの手順)
ESX 7.0
表に行なし
延長サポートの契約で修正を求める
だから 更新は累積なので、右の列の版に上げれば両方が直る。8.0 U2はU3の修正版へ上げる。

出典 Broadcom「VMSA-2026-0006.2: VMware ESX, vCenter, Workstation, and Fusion updates address multiple vulnerabilities」(2026年7月29日)

05版の確かめ方と上げる手順

ESXの版とビルド番号は、vSphere Clientのホストの「サマリー」タブで確かめられます。PowerCLIでは、Connect-VIServerで接続したあと、次のコマンドで一覧にできます。[2]

Get-VMHost | Select-Object Name,Version,Build

  1. 更新はオンラインのデポに公開され、vSphere Lifecycle Managerから当てられます。新しい版が出てこないときは、定期の同期を待たずにvCenterでデポを同期します。[2]
  2. 更新は累積なので、前のパッチを先に当てる必要はありません。vCenterとESXの組み合わせは、VMware Product Interoperability Matrixで確かめます。[2]
  3. ESXの更新ではホストの再起動が要ります。vMotionで仮想マシンをほかのホストへ移しながら、1台ずつ再起動します。vMotionで移せない仮想マシンは、再起動の間は止めます。環境によってはLive Patchで影響を減らせるため、各版のリリースノートで確かめます。[2]
  4. 上げたあと、もう一度ビルド番号を確かめ、表の修正版以上になっていることを確認します。[1][2]

保守の会社に頼むときは、CVE-2026-41709と同じ勧告のVMSA-2026-0006の番号、ホストごとのいまの版とビルド番号、上げる先の版(上の表)を伝えます。

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06すぐに上げられないとき

Broadcomは、CVE-2026-41709の回避策は無いとしています。補足のFAQでは、ほかの緩和策や代わりの対策を頼るかは、各組織が自分で決めるとしています。[1][2]

07ESXi 7.0・6.7を使っているとき

vSphere 7は2025年10月2日に一般サポートが終わっています。Broadcomは7.0もこの勧告の対象としており、延長サポートの契約がある組織は、その手続きで修正を求めます。[2]

6.5と6.7は、Broadcomが一般サポートの終わった製品を評価しないため、対象と考えるよう求めています。Broadcomは、古い版を使っている組織にVCF 9.1への移行を強く勧めています。[2]

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よくある質問

ESXi 7.0は対象ですか?

はい。Broadcomは7.0も対象としています。vSphere 7は2025年10月2日に一般サポートが終わっており、延長サポートの契約がある場合はその手続きで修正を求めます。[2]

ESXi 8.0 U2のまま最新のパッチを当てれば直りますか?

いいえ。BroadcomのFAQは、8.0 U2向けの更新(ESXi80U2f-25626445)はこの勧告の緊急の脆弱性だけを直すとしています。CVE-2026-41709の修正版はU3の系列のESXi80U3j-25429389で、FAQは8.0 U3k以降への更新を求めています。[1][2]

深刻度が「低」でも急ぐ必要はありますか?

はい。Broadcomの評価はCVSS 3.1で2.7(低)ですが、米CISAは悪用の証拠をもとにKEVへ追加しています。同じ勧告にはCVSS 9.3のESXの脆弱性もあり、同じ更新で直せます。[1][3]

vCenterも上げる必要がありますか?

CVE-2026-41709はESXだけの脆弱性です。ただし同じ勧告で、vCenterの2件(CVSS 9.8)が直されており、BroadcomはvCenterも上げるよう求めています。[1][2]

更新の間、仮想マシンを止める必要がありますか?

条件によります。ESXの更新ではホストの再起動が要りますが、vMotionで仮想マシンをほかのホストへ移せば止めずに済みます。移せない仮想マシンは再起動の間止めます。[2]

出典・参考資料

  1. Broadcom:VMSA-2026-0006.2: VMware ESX, vCenter, Workstation, and Fusion updates address multiple vulnerabilities2026-07-29(日本時間。2026-08-19にVMSA-2026-0006.2へ改訂、2026-11-02確認) / CVE-2026-41709の内容・CVSS・対象と修正版・回避策なし、同じ勧告のほかの脆弱性の修正版、改訂の履歴
  2. Broadcom(VMware):VMSA-2026-0006 Questions & Answers2026-07-29公開(VMSA-2026-0006.2に対応、2026-11-02確認) / 悪用の情報、版の確かめ方、更新の手順と再起動、累積の更新、8.0 U2・7.0・6.7の扱い、回避策
  3. 米CISA:CISA Adds Two Known Exploited Vulnerabilities to Catalog2026-10-28(米国の日付) / 悪用の証拠をもとにKEVへ追加
  4. 米CISA:Known Exploited Vulnerabilities Catalog(CVE-2026-41709)2026-10-28追加(米国の日付、2026-11-02確認) / 対応期限2026-11-11、ランサムウェアでの利用は不明
  5. CVE Program:CVE-2026-417092026-07-30公開(2026-10-29にKEVの追加を追記) / 対象の製品と版の範囲、CVSS 3.1

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